◆デニムの色落ち
セルビッチデニムでもお話しをしましたが、ジーンズは「色落ち」を楽しむのが一つの醍醐味ですよね。
ではなぜジーンズは色落ちをするのでしょう?
デニム生地は一般的にタテ糸(経糸)とヨコ糸(緯糸)を交差させて織られていますが、
【タテ糸】は「ロープ染色」と呼ばれる染色方法でインディゴ色に染められますが、この際に糸は芯の部分まで染まっていません。
その独特の染色が、デニムを穿き込んだ際に味のある色落ちを作りだす要因になっています。

【ヨコ糸】は一般的には白い糸です。
インディゴのジーンズは裏返すと白っぽい色をしています。破れると白いヨコ糸が残りますよね。
それはヨコ糸が白いからです。
一般的なデニム生地は、タテ糸がヨコ糸の上を3本、下を1本通るように織られているのですが、この上を通る3本のロープ染色によってインディゴ色に染められたタテ糸が、摩耗などによって次第に色褪せてくるのです。
これがジーンズの立体的で味わい深い色落ちを表現しているのです。
◆穿いて育てる!生デニム
ノンウォッシュ
1年後
生デニム、ノンウォッシュジーンズ、リジッドジーンズ.....呼び名はたくさんありますが、共通することは未洗いの状態であるということ。
この未洗いの状態からジーンズを穿き込んで育てていくのが、デニムファンにとっては一番の楽しみ。
中には、「ノンウォッシュの濃色を楽しむ用」と「穿き込んで色落ちさせる用」と同じモデルを2本を所有する方も。
同じ型、同じ生地、同じサイズでも、穿く人が違えば色落ちも表情も同じ物は一つもありません。
自分だけのオリジナルを育てていく。
ジーンズは、あなたの人生をその表情に刻み込む「パートナー」です。

