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リベルタのデザイナーが教える

ジーンズ好きを魅了する

「セルビッチデニム」とは?

よく耳にする「セルビッチデニム」という言葉。

セルビッチってなに?というあなたに、その特徴などをご説明します。

◆セルビッチデニムとは?

 

みなさん、「セルビッチデニム」というものが具体的にどういったものかご存知でしょうか?

【セルビッチ】デニム生地の端、通称「耳」と呼ばれる部分のことを指し、旧式の力織機を使用して織られた、生地端にほつれ止めがされたデニム生地のことです。

このほつれ止めが施された生地端の部分に、赤いラインの入っているものが通称【赤ミミ】と呼ばれています。

現在では【青耳】や、緑、レインボー、ハンドステッチ風など、様々なカラーの耳のものが数多く出回っていますが、この色はデザインとして使われていて、特に品質や生地の特性とは関係ありません。

◆セルビッチデニムはなぜ高いのか?

一般的には「セルビッチデニムは高級」というイメージがありますが、なぜ高価になるかには理由があります。

まず「生産効率が悪い」ということです。

旧式の織機を使用して生産されるセルビッチデニムは、その生地を織る為に通常のデニム生地の5倍以上の時間を必要とします。職人が何度もチェックをしながら1時間で数mしか織ることができず、さらには織りキズなどロスが出ることも多いので、とても貴重なデニム生地といえます。

この「生地を織るのに時間がかかる」ということがまず一つの理由です。

そして二つ目の理由は、「生地巾が狭い」ということ。

現在普及しているスタンダードなデニム生地は「W巾」と呼ばれ、生地の巾が【約150cm】となっています。しかし、旧式織機で織ることのできるセルビッチデニムの生地巾はシングル巾【約80cm】と、半分ほどの巾しかありません。

一本のジーンズを制作する為には、生地を効率よくカットしても通常の生地で約1.2mほどの要尺を必要としますが、これは生地巾が150cm程度の場合。

セルビッチデニムになると、生地巾が80cmなので、一本のジーンズを制作する為に約2.5m程度の要尺が必要になってくるのです。

そう、一本のジーンズを制作するのに、セルビッチデニムでは生地の長さが倍程度かかってしまうんです。

当然、生産効率の悪いセルビッチデニムですから、生地巾が狭いといっても1mあたりの生地の価格はスタンダードなデニム生地と比べても安くはありません。

ということは、セルビッチデニムを使用するだけで、同じ一本のジーンズを作るのに、倍以上の生地原価がかかってくることになります。

ということは完成品が高価になるのは当たり前のことですよね。^^

◆なぜセルビッチデニムを使うのか?

それでは何故わざわざ高価なセルビッチデニムを使うのか?

 

そう疑問に思う方も多いかと思います。

しかしその理由こそが、セルビッチデニムの本当の価値であるのです。

 

セルビッチデニムの本当の価値、それは「素材感」です。

旧式の織機で織られるセルビッチデニムは、織機のアナログさと職人の手仕事による調整などによって、生地にいわゆる「個性」というものが多く詰め込まれます。

僕がこの「個性」という表現をする部分こそ、デニムが色落ちした際の表情に大きな差をもたらします。

実際、普通のデニム生地を使用したジーンズと、セルビッチデニムを使用したジーンズとは、穿き込んだ際の色落ちや表情が全く異なります。

セルビッチデニムには、W巾の生地にはない、独特の風合いがあります。

​ジーンズの醍醐味は「色落ち」ですよね。

​その色落ちを素晴らしいものにするために、僕たちは「セルビッチデニム」を使用してジーンズを作っているのです。

この画像はセルビッチデニムを使用したLibertadのヴィンテージ加工ジーンズ。こうしたリアルな雰囲気と奥行きのあるヴィンテージ感を表現するには、セルビッチデニムは必要不可欠です。

料理と同じです。

腕の良い職人が、最高の素材を使用するからこそ、「本物」の製品が生まれるのです。

Libertadでは、様々な色落ちを再現する為にそれぞれ個性の違ったセルビッチ素材を使用した定番ジーンズをご提案しています。

◆セルビッチだから良いということでもない

 

もちろん、【セルビッチデニム】であれば何でも良いというものではありません。

 

セルビッチデニムは日本だけでなく、本場アメリカやヨーロッパ、最近では中国やタイなどでも生産されています。

国産のセルビッチデニムでも、価格を抑える為に作られた名前だけのセルビッチデニムもたくさんあります。

生地でも何でもそうですが、どんなものでもこだわって知恵を絞り、手間暇かけて作られるからこそ高価になるのです。

最近では大手メーカーが安価なセルビッチジーンズを発表していますが、やはり僕には満足のいくものではありません。

価格を落とすと言うことはそれだけどこかでコストを下げるために手間を抜くということです。

高価だから必ずしも良いというのは間違いですが、

僕は「本当に良いもの」で安いものは無い。と考えています。

そして「本当に良い物」は、身に付ければ必ず分かるはずです。

なぜなら、それにはいろんな人の智慧と技術がが詰め込まれているから。

もしあなたが今まで「セルビッチデニム」を知らなかったのであれば、機会があれば是非とも一度お試しください。

デニムの魅力にハマってしまうかもしれません。

※Libertadでは、デニム、ジーンズに関するいろんなお悩みを解決するために、お問い合わせフォームを設置しています。当店とは全く関係のないことでも結構です、何でもお気軽にご相談ください。