デニム(ジーンズ)の魅力
【デニム(ジーンズ)の魅力】
学生時代からデニム好きだった僕は、ヴィンテージのリーバイス501など古着が大好きでした。
古着のジーンズには言葉で説明できない雰囲気....魅力があります。
色落ちや雰囲気も全て一点もので、年季が入ったものになるとオーラさえ感じられる、そんなものもありました。
しかし、古着が好きな僕でも一つだけ思っていたことがあります。
それは、「これが新品だったらいいのに」。
ヴィンテージデニムの色落ちと表情は、もはや「アート」。
しかし、服としては中古品なんですよね。
当時に市販されていたユーズド加工したデニムは加工技術が発達していなかったので、何か薄っぺらい、無表情なものが多かったこともあり、僕は「このヴィンテージの雰囲気を持つ新品のジーンズはないものか?」と色々なお店を探しまわったものです。
そんな中、今から15年前に僕はあるデニムに出会いました。
そのデニムは、今や世界でも超有名なスーパーブランドのものですが、当時は国内で知名度はそこまで高くなく、僕も全く知りませんでした。
ただ一目見た瞬間、
「なんて格好いいデニムなんだ!」
と興奮したことを憶えています。
そして店員さんにお願いして試着してみると、それは確信に変わります。
今まで穿いてきたどんなデニムよりも、格段に格好が良かったのです。
「デニムとはこんなに格好良いものか」と、衝撃を受けました。
当時の僕にとってはかなり高額なものでしたが、一目惚れして衝動買いをし、以後10年近く大切に穿き続けることになります。
あえてここではどこのブランドのものかは明かしませんが、そのデニムを穿き続けているうちに、
「こんな格好の良いデニムを作ってみたい」
と思ったことが、今僕が10年以上もジーンズを作り続けているキッカケです。
【デニムの魅力】。
それはもはや魅力というよりは、「魔力」に近いものかもしれません。
僕はある一本のデニムに出会って、夢を与えられ、人生が変わりました。
僕の作るデニムも、穿く人の記憶に残る特別な一本になることを願って、これからもこの仕事を続けていけたらいいなと思います。
それではチャオ!
>ジーンズの価値
>ジーンズを作るということ

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